邦題は「殺人狂時代」。ご存知チャップリンが監督・脚本・主演の全てをこなしています。発表当時は前作「独裁者」でチャップリンが本心からの演説を行っていたことも手伝ってか、「ああ、このチャップリンが演じている女の金目当てで結婚して目的を果たしたら殺すベルドウ=チャップリンなんだなあ」などと馬鹿な言いがかりを付けられたそうです。確かにチャップリンは3度も離婚をしていますが、こんなに成功した男がそんなことして小金を得るなんて無いでしょうにねえ。また、戦争を独自の視点で皮肉る姿が戦勝国アメリカに水を差したという話もあるそうです。公開当時、日本では大ヒットしたそうですが、戦勝国を皮肉るその姿に湧いたであろう事は容易に想像出来ますな。
 さてこの作品は、従来の「コメディ+ドラマ」にもう一つ、ホラーを加えたもので、直接殺している描写は無いものの、それをほのめかす描写は確かに。また殺人を「ビジネス」と捉えるベルドウにも恐ろしさを禁じえません。もちろん笑わせてくれる部分も多々あります。ボートの上で二人きり。周りには誰もいない。殺すなら今だ。いや、これは実際にご覧下さい。学校の視聴覚教室で見た私ですが、ひょっとしたらくすくすくすくす気持ち悪い人と思われていたかもしれません。(まあ利用者はヘッドホンしてるからまさか聞こえてはいないと思いますが)
 まあ、あの帽子にあのヒゲ、あの服にステッキという従来のスタイルとはまったく違う姿ですが、中の人はやっぱりチャップリンですので、敬遠せずにどうぞご覧あれ。ちなみに、かの有名な「1人殺せば犯罪で、100万殺せば英雄だ」はこの作品が初出だそうですよ。
 てか説明文は画像をクリックして出るページで読めますね。だらだらと申し訳ない。

 「タイム・マシン」・・・米ソ対立の最中に、両国ともタイムマシンを完成させる目処が立ったら?という、一味違った人類滅亡モノ。とはいっても滅亡が明言されているわけではなく、実際は単に両国が見栄を張っていただけかもしれないのですがね。でも私の中ではタイムマシンの夢に対する回答を与えてくれた作品として高く評価されています。

 中国語のテストは明日でしたよシット。

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