筒井康隆全集第一巻がようやく見つかりました。片付けてみるもんだなあ。

 「たぬき」・・・狸に追っかけられるって、そんなに怖いものなんでしょうか。でもすごい勢いで追っかけてきたなら、やっぱり怖いだろうなあ。オチもくだらないけど好き。

 「姉弟」・・・カフカの『変身』みたいな、でも変身してしまった弟を気遣う姉がいるだけ救いがある、かな?

 「睡魔のいる夏」・・・穏やかな夏の午後、「何人死ぬのかな」。すごい寂寥感。指をくわえて、こっちを上目遣いに見る、白いブラウスの女の子は、私の中では山内菜々です。と言うか筒井作品に登場する幼女の殆どは脳内で山内菜々をキャスティングしています。どうでもいいね。

 「ある罪悪感」・・・自身の行動に伴う罪悪感が癖となって現れる男の話。最後に主人公が陥った状態は、ぜひご自分で体験してみてください。

 「スパイ」・・・二人とも簡単に白状しすぎです。そこが面白いとも言えますが。

 「妄想因子」・・・安易と言えば安易なんだろうけれど、組み立て方が上手。油虫の佃煮は見たくもない。

 「怪談」・・・このあたりの作品は星新一さんのショートショートをかなり意識しているような感じですが、さて。しかし11時で「こんなに遅く」ってのは時代を感じますなあ。

 「超能力」・・・軽いノリの超能力もの。筒井さん自らコミカライズしたことでも有名です。さて、おじさんには本当に超能力があるのでしょうか?ただの心配性で業突く張りだとしても何ら不思議はありませんが、その辺のゆとりが楽しいのですね。

 「下の世界」・・・精神階級の仕事って、何?等、いろいろと好奇心を掻き立てられる作品世界です。ちなみにトオルの身長はメートルに直すと約2.55メートル。

 朝は自転車をこぐのが実に大変でした。何度車道を走ってやろうかと思ったことか。まあ実際坂道では車道のお世話になりましたが、夕方には歩道もすっかり問題ないレベルにまでなってくれて、ああやっぱり山間部の地元とは違うなあと感じましたよ。

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